瀧大和江戸表よりの書状
瀧大和江戸表よりの書状(望月敬師家蔵)
瀧大和江戸表よりの書状2

1 筆啓上侯。先ず以つて甚寒の節に御座候え共、弥々御家内様一様御堅(健)勝の由、珍重に存じ奉り候。次いで下拙無事に相
暮し申し候。然れば拙者共も22日に江戸表へ着仕り候。弥々24日に御屋敷様にて、御呼び出しの御様子に御座候。其の上御
公儀様に、御差し出しの積りに御座候間、何も御安(案)事成され候儀は、御座無く候間、左様に思召し下さるべく候。帰村の儀
はかり
かね
は、年内は 斗 難く御座候間、兼て左様に思召し下さるべく候。又いずれも様へも、宜しくお一伝願い上げ奉り侯。帰る御家内
中留守中、御気を付け成され下さるべく候。願い入り奉り侯。
12月24日
早々謹言
大  和
佐右衛門
岩右衛門殿
富右衛門殿
  人々御中
2 啓に申し進め候。此の書状相届き申し候ても、何も村方に相替(変)る儀御座無く候はば、御返事には及び申さず候間、御返事御無用に成され下さるべく候。右の段御心得のため、此の如くに御座候。
早々謹言
12月24日
猶々、家内火の用心何かと御気をつけ、子供御大切に成され下さるべく候。
早々謹言